「とかげ」 吉本ばなな
作者談より
この本は「時間」と「癒やし」「宿命」と「運命」についての話し
自分、という意識をとにかく続けていくことで、何かが生じる。
それについて描きたくて書いた。
そうです・・・まさにそんな本でした。
短編 6編の本。短編ですが、各々とても読み応えがありました。
久しぶりの吉本ばななでしたが、さすが!!!です。
避けようもない「宿命」から、「時間」を掛けて「癒やし」ていく過程が、こころに染みます。
「運命」をなんとなく、感じる自分に、正直に生きる。
随所に感じる、感覚です。
“昭と出会ってはじめて私は、自分はひとりだというさみしいことの本当の意味を知ったということだ。”
ステキな文章。
「孤独」知ることに自分自身が向かう瞬間を上手く表現するな~と感心した、文です。
孤独を知るからこそ、ひとりをしるからこそ、すべてのことから癒やされる。
それを感じる6編の小説でした。
あなたもぜひ、魅惑的なこの世界を、体験してみて下さい。
まいんど治療院 カウセリングメニュー 心理カウンセラー青井純子